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『シェエラザード』は浅田次郎の長編小説。「東京中日スポーツ」などに1996年10月22日から1年間連載し、1999年に講談社から刊行された。 阿波丸事件をモチーフに、過去と現代の2つの視点から、太平洋戦争末期に台湾沖に沈んだ豪華客船「弥勒丸」(みろくまる)の沈没の真相と、その人間模様を描いた作品。 == あらすじ == 昭和20年、嵐の台湾沖の東支那海で、2300人の命を積んだまま沈んだ弥勒丸(みろくまる)。建造されたばかりの日本が世界に誇る豪華客船ではあったが、予定されていたサンフランシスコ便としての就航ではなく、太平洋戦争末期の時局で赤十字の徴用船として運用されていた。 時を経て現代、「宋英明」と名乗る謎の台湾の男により沈没した弥勒丸の引き揚げ話を持ち込まれた者たちが、次々と不審な死を遂げていく。 元エリート銀行員で、今は企業舎弟の消費者金融会社社長である軽部順一は、宗英明から弥勒丸を引き揚げるための費用100億円を貸すよう迫られる。軽部は専務の日比野善政とともに、かつて恋人であった新聞記者・久光律子の協力を仰ぎながら、弥勒丸沈没にまつわる謎を追求することになった。律子は記者の仕事を辞してまで、この調査にのめり込んでいく・・・。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「シェエラザード (小説)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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